朝と昼と夜と。
それぞれの景色でおまちしております。 ----- SHOW CASE Vol.2 エプロン エプロンと古い道具、古い本。 想いを広く遠くに巡らせる白の景色。 日 / 2015年 10月2日(金)〜10月12日(月) 時 / 11:00〜18:00 作家在廊12:00〜 ※11日(日)は作家不在です。 場 / coil4 新潟県柏崎市穂波町9-20 tel.080-4735-2223 問 / と イカラシ info@toikarashi.com 050-3703-0955 協力 / coil4 真昼造船
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お会いしたのは四五回。
ここ数日のわたしを見てだろう、一冊の本を開いて渡してくれた。 『ここだけでも読んで。』 と。 この行為は、何かに繋がっている行為。 と、用心深く言葉を読み進める。 十行も読まないうちに来客。 ぱたりと本を閉じる。 その日は読み終えずそのまま帰宅。 帰りながら読んだ数行から渡された意図を読む。 なんとなく、ぼんやりと、言いたいことが思い浮かぶ。 翌日、風の強い日。 お客さまのいらっしゃらない貴重な時間が少し長い日。 あえて本の続きを読まず、昨日読んだ数行をもとに伝えたかったであろうことや、その数行から受け取ったことを打ち明ける。 探るような笑顔で頷く。 思い出して文字にできないけれど、全て記憶した。 そのまま行け、研ぎ澄ませ。
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ここにこうしている時点で天才ではないんだよ。
世界中の誰もやっていないことなんて無いし、思いつかないんだよ。 奇抜なことや物珍しいことをするんじゃなくて、あなただからできることをする。 それをみんな見たいと思っている。 あなただからできること、ただそれだけでいいんだよ。 雨が降ると、気持ちが平らになる。 するといろんな言葉を思い出す。 今日は雨の景色、いつもと違った雰囲気がきっと漂う。 展示、あと3日。 わたしが在れるのはあと2日。 綺麗に無くなる。綺麗に。 10月10日 朝。 |
最終日 最後の15分 最後のお客さま。
一週間分の想いを溢れさせ先週とは全く違う雰囲気で、勢いよくお店の扉を開けた。 いつになるか どこになるか まだまだ未定だけど いつかきっと どこかで 必ず自分の小さなお店を開く。 そのお店で着けるエプロンを作って欲しい。 わたしたちはいつかきっと姿を現わす 今はまだ無いお店を想像し そこにあるエプロンの姿を見た。 しっかり見据えた。 オーダー表を書きながらこの十日間の景色が浮かんだ。 掛けていただいた言葉もメールも蘇った。 企画を立ち上げたその日からの全景が目の前に現れたように胸がいっぱいで顔が上げづらく、丁寧にゆっくり書いた。 軽い足取りを見送るわたしはそこから離れ難く少し足取りを重くした。 それは次の一歩を踏み出す前の ここ という 軸 である 居場所 を確かめる重みでもあると思う。 想いを広く遠くへ巡らせた白の景色。 終わりと始まりと。 場と古い道具 / coil4 古い本 / 真昼造船 エプロン / と イカラシ ありがとうございました。
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売ればいい やればいい と言うものではないことは重々承知していながら、
10月にSHOW CASEを二回も開催。 来年は、慎重に。 新しいアイテムでSHOW CASEを行うのではなく、 今までリリースしたものを一堂に【EXPO】なんてどうだろう。 受注会ではなく、たくさん商品を並べて、飾って、すぐに持ち帰っていただけるイベント。 作業場もそこに作って、ひと月くらい。 予定は未定。 けれど夢は大きく。 20年目の一区切りなんてどうだろう。 服じゃなくてもいいんじゃん。 と言われるから、来年で区切りをつけてもいいのかもしれない。 続けるか、止まるか、辞めるか。 それを意識する、確認する区切りを。 |