身体。
大まかに意識する骨と筋と肉。
そこにある状態では点、動きを伴って点の連続《線》。
それを組み立てて皮となり衣服となる。

数字と線がいつの間にか立体になり、動きを伴う身体を包む。
新しく型を起こすたびに不思議な感覚。
紙の上で然るべき身体と向き合う。

初めて つなぎ の製作に取り掛かった。
なんとなくわかっていたところと、なんとなくわからなかったところ。
考えが及んでいなかったところ。
上手くいったところと上手くいかなかったところの混ざったプロトが出来上がる。
とりあえず一番心配していた 屈むこと 身体を思い切り伸ばすこと は問題なかった。
それを踏まえて微調整と修正を掛ける。

ワンピースがone piece であること、つなぎが all in one であることがとてもしっくりした。


自分が作ったものを着て、着心地と成長を確かめられた気がした。
まだまだなところと、ここまでは出来るということ。
修正していくなかで自分の知識と経験が更新されていく感覚。
ぼんやりとしていたことがしっかり見えてくる。
分からなくて面倒くさい が、どんどん面白いに変わる。

やるべきことと、やれることがある。
身体、面白い。
それを包む衣服はもっと面白い。
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強く影響を受けるもの。
その強さに負けず
脈略をしっかり理解して自分の色を作り出す。
師事しているしていないに関わらず 継承 のふた文字が浮かぶ。
こうして一本の木は枝葉を伸ばし湛えて育つのか と見せられた。

受け継ぐものは何か。
目に見えるものだけではなく、その思想。

真似 ではなく、継承 したものであればで見飽きない
新たな魅力 と 説得力。

具わる。