チーバさん。

チバコウタロウ
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こっちに帰ってきて、この人とお友達になって本当によかったと思ってる。
絵を描く人。
この人、私の展示に絵を描くと言った。

チーバさんは座布団ワークショップの時にふらりと現れた。
結構タイトなスケジュールだったので、遅れてきたこと、参加意思があるのかないのかわかんないところに少しムッとした。
けれども妙な積極性を秘めていたので参加してもらった。
彼はシルクスクリーンプリントがやってみたかったらしい。
やりたいだけやらせた、やり方教えて一人でやらせた。
何か色んなものを自分の中で確かめながらやってた。
イラストレーターと言われたけれど、よくわからなかった、広すぎて。
なんで参加したんですか?なんて話もして、その中で「イカラシさんに会いたくて来た。」と言われた。
こんなストレートなお言葉、ズドーンといただきました。
そして、実物は喋りすぎだ…的なことも言われた。チクリ。

帰ってチーバさんのサイト見てびっくりした。
私のことを知っている友達はきっとわかる。
私、好きなんです、チーバさんの絵。

座布団ワークショップ以降も私の活動にも興味を示し、足を運んでくれた。
すっかり仲良くさせていただき、今回のイベントも何か手伝ってくださいよ〜 とお願いしたところ、絵を描くと言ってくれた。
びびったけれど、こんな嬉しいことはないので、素直にお願いした。
いや、怖気付いたりもした。

そこそこ仕上がった と折りたたんだコピーを手渡された。
ものすっごく見たかったけど、開かずに返した。

そして今日、出来上がった実物を受け取った。
私を描いたとは聞いていた。どんな自分がそこにいるのか、怖いような見たいような、すごくそわそわした気持ちで大きなその絵に対面した。

言葉にならず、涙が溢れた。ひとつひとつが愛おしくて涙が溢れた。

二ヶ月そこそこの付き合いの中で、チーバさんは私からたくさんのカケラを拾い、それをそこに表現してくれていた。
なんて贅沢なんでしょう。
なんて幸せなんでしょう。
いろんなものに、いろんなことに感謝しました。ありがとう、ありがとうと。
そこに居合わせて一緒にその絵を見てくれた人もとってもいい顔をしていた。

SHOW CASEでみなさんをこの絵が待ち構えています。