19歳で亡くなった友だちは最期まで
「服が作りたい」
と言っていた。
闘病中のメールにも、一時退院のときにも。

たしか今日か明日が誕生日だったと思う。
おぼろげであっても命日よりも誕生日を覚えていたい。

嶺くん、わたしは服を作れてるかな。
左の膝、よく穴が開く。
左の膝、よくつくから。

穴が空いたり、色が落ちたり、シワができたり…
事象には原因がある。
原因を探ると行動が見えてくる。
行動には無意識が潜んでいる。

繕う ことで日常の自分の無意識に出会えると思う。
繕う ことで見ることのできない自分の身体の一部に思いを巡らせることができると思う。
繕う ことは 意識 と身体 の輪郭に触れることのように思う。
起こったことへの 対処 とこれからを考えての 対応。
自分とそのモノとの過去と未来を繋ぐ作業。
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口にするときの食感と食材を扱うときの触感は少し違う。
どちらも体験することで、そのモノへの感覚的な造詣が深まると思う。
そうすることで 食 に対して興味や探究心が湧き、日常に於いて重きを置く人も現れると思う。
衣服に於いても、布地を扱うときの質感と纏ったときの着心地はやはり少し違う。
どちらも体験することで ー

そのモノを違う角度から見れたとき、自分とそれとの距離感が変わると思う。離れる人も近づく人もいると思う。

今持っている衣服を、これから出会う一着を永く大切にして欲しい。と願うけれど、その方法をどれだけ自分が知っているのか、そしてどれだけ伝えられているのか。

正解を持っているわけではないけど、一緒に考え何か方法を見つけることはできるかもしれない。
針と糸を持つことからならば、ほんの少しわたしでも教えることができるかもしれない。

針と糸と布とに改めて はじめまして と挨拶するところから始める【 教室 】を開いてみようと思います。
一回目は 針のこと、糸のこと、布のことに触れ、お手持ちの衣服を繕うことを。
転んで敗れた膝小僧、引っ掛けて破れた裾、取れたままのボタン、たくさんたくさん使って擦り切れた布巾、かかとの薄くなった毛糸の靴下…
ちょっとショックだったり面倒に感じたりもするけれど、自分の手が入ることにワクワクもする。
特別何かを作るのではなく、日常に針を持つきっかけとなる 繕い を少ない人数で針を運びながら衣服に向き合う時間にしていただけたら嬉しいです。

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【 教室 第一回 : 糸に善し(いとによし) 】
2月20日 (土) 三条ものづくり学校 各回4.5名
お一人 2,000円 (お茶、材料費込み)
① 10:00 - 13:00
② 15:00 - 18:00
お問い合わせ info@toikarashi.com

※ご要望があれば開催日、開催地をもう少し設けようと思います。
ワークショップのお手伝いをしていただいた方に
ほんの少しだけお礼を包めた。
その用意をしながら
わたしがアパレル業界から初めていただいたお金のことを思い出した。
交通費もお給料もでないけれど と声を掛けてもらった大好きなブランドのexhibitionのエリアスタッフ。
たった二日間、学校の帰りに4時間程度。
でも、夢が叶ったようだった。
最後の日、茶封筒を受け取る お礼です。 と。
封筒の中、レースのリボン結びで留められた綺麗な薄い紙の中に四つ折りの千円札。
そこにいたことをしっかり認められたようでとても嬉しかった。

何度も何度もそっと撫でたレースのリボンを思い出し
一緒に一日過ごしてくれたその人たちを心から感謝した。
ワークショップは ただ 体験 ではなく『表現の手段に触れる 体験』でありたいと思います。
参加者も、スタッフも、私も。

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売るものが無いけど何かしなきゃ と2014年はワークショップをたくさんおこないました。
楽しんでいただけるけれど、ワークショップってなんだろう… やりながらモヤモヤしてました。
そういうものは気持ちが続きませんね、2015年は一回だけつばめ若者会議 チームワンダーから依頼を受けた『ご飯敷きを作ろう』のみとなりました。
カレーを食べるその前に、野菜を育て、器・スプーン・ご飯敷き(ランチョンマット)を作り、全部揃ったらいよいよカレーを作って食べる!という半年かけた素敵な企画の一部として。
好きな大きさ カタチの布、畑の野菜の葉っぱのスタンプ、そこに自由に針を走らせる。
やりたい子にはミシンもアイロンもどんどん使わせる。投げ出した子はみんなでフォロー。
今思い出しても本当に素敵なワークショップになりました。

今月24日のひろちゃん市にむけて準備をする中で
ワークショップは ただ 体験 ではなく『表現の手段に触れる 体験』でありたいと思いました。
参加者も、スタッフも、私も。

作業ではなく、『つくる』にしっかり触れるワークショップ。
わたしがすべきワークショップはこれかな と思います。

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《ひろちゃん市》
ひろちゃん市は1月24日(土)燕市役所にて開催です。
 (Click!) 

今回は【布の工房】として参加します。
何かを身に付けることはとてもワクワクすることです。
それが日常で身に付けないものであったときさらにワクワクします。
そのワクワクは自分を違うもののようにしたり、人との距離を縮めてくれます。
今回のひろちゃん市ではパフォーマンスで衣装として身に付けるマントを作ります。
パフォーマンスに参加しなくてもひろちゃん市を楽しむ、日常を楽しむアイテムとして身に付けられます。
そして前回のひろちゃん市で好評だったワンダー蝶ネクタイワークショップも行います。

目の前でものが出来あがる景色。
その景色を通して毎日着ている服にもこうして誰かが作っていると思っていただけたら嬉しいです。

⚫︎ マント仕立て屋 1着2000円
1m以上の布をご持参いただき、その場でザザッと裁断、ダダッとミシン で仕立てます。
※要予約
事前ワークショップ @三条ものづくり学校
1月17日(日) 10:30〜
10:30 〜 2名
13:00 〜 2名
15:00 〜 2名

ひろちゃん市 当日 @燕市役所
1月24日(土) 10:00〜
10:00 〜 2名
11:30 〜 2名
13:00 〜 2名
14:30 〜 2名

⚫︎ワンダー蝶ネクタイ 子ども800円/大人1000円
シルクスクリーンにマスキングテープを自由にペタペタ。布地に柄を自分で作りその場で蝶ネクタイを仕上げます。※ご予約いただけると確実です。
事前ワークショップ @三条ものづくり学校
1月17日(日)
午前の部 10:30 〜 12:00
午後の部 13:00 〜 14:30

ひろちゃん市当日 @燕市役所
1月24日(土) 各回 4.5人程度
① 10:00
② 11:00
③ 12:00
④ 13:00
⑤ 14:00
⑥ 15:00

info@toikarashi.comまでお願いします。
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