こんなに美しく穏やかな夕方を迎えることが人生であと何回あるのだろうか。
刻々と変わる空に大地が呼応して、一瞬一瞬が神々しかった。

日常のしごとも愛おしく感じた。
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10月、2つの古い道具を扱うお店のお世話になる。

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2年前まで東京・西荻窪エリアに住んでいた。
駅から歩いて18分のところ、駅に向かうルートは3つ。
どの道も違う景色、違う雰囲気。
古道具屋さん、古本屋さん、喫茶店の多い街。

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今日、打ち合わせをしていたら昔住んでいた街を思い出した。
一つのお店は時々通る古本屋さんの多いあの通りにありそう。
もう一つのお店はいつも通る古道具屋さんの多い通りにありそう。
離れ難かった街を、こうしてまた記憶で辿る。

きっと何処でもまた自分の好きな まち を作ってそこに生きることができるんだな、
と思った。
幾つかの好きなお店や裏路地と、幾人かの好きな人たちと一緒に。

久しぶりに裁ちばさみでちょきちょき長い距離を裁つ。
縦糸を感じながら横糸を裁つ。
ひと裁ちひと裁ち、織りを感じながら裁つ。
切っているほんのすこしの接点を感じながらこれから刃を進める数センチ先に意識を向ける。


小学一年から高校三年までピアノを習っていた。
練習嫌いで楽譜があまり読めなかった。
ちょっと普通の子と違ったようでわたしに合った指導をしてくれていたと思う。
柔らかいクロスを触り、こんな風な音を
ルノワールの絵を見せ、この絵の更に遠くを思ってそこで響くような
ウィンド ベルを鳴らして、高音のイメージ
触る、見る、嗅ぐ、そこから音を探るようなことを教えてもらった。

だから音楽が好きだった。
好きだったけどその道には進まないと心を決めたけれど、進まなくても今までやってきたことは全て今やり始めている洋服を作ることに繋がる と先生は言った。

ピアノを弾いてその音を辿るように、裁ちばさみで布を裁つ。
鍵盤に触れた指先から弦を伝う振動が音になって空を漂う。
そんな風に布を切るときにイメージするの。
と先生は言った。
布を裁つ時だけじゃない、針を運ぶ時、ミシンをかける時、ドレーピングをする時… 何をする時にも音楽に触れている。
そして、音楽以外のたくさんの要素にも触れている と。

音楽を続けないんだ、と思っていたけど、これからも音楽に触れながらいるんだな、と思った目が醒める嬉しい瞬間だった。


久しぶりに裁ちばさみで布を裁ってそんなことを思い出した。
お店を開くとき、展示をするとき、一番に来てくれた人とは永くいい付き合いになる。一番応援してくれてる人だから大切にしなきゃいけない。
と昔ある人に言われた。
そうだな!とも、それぞれ都合もあるからそうとも言い切れない、とか思いつつ結構心に残っている言葉。

去年 SHOW CASE と言う名の展示受注会をして一番に来たのがINDIGO BAGELSさん。
しかも花束抱えてきてくれた。
だいたいピンクやオレンジの花束をいただくことが多いけれど、この人、赤と濃いめのピンクの配色で いつもいただく色合いよりもぐっと大人っぽいのに可愛らしくまとまったすごく素敵な花束を抱えて来てくれた。
オープンしてすぐの時間に。

それ以降私のイベントにも力を貸してくれるし公私共々仲良くしてくれている。


そんなINDIGO BAGELSさん、9月の2回の営業の後、しばらくお休み。
30日(日)、お休み前の販売所での特別営業に遊びに行くつもりが「売るもの持って来なよ。」の声のもと、急遽出店。
大袈裟だけど、SHOW CASE の初日のお返しというか、お休み前の営業に花を添えるように出店できたらいいなぁと。

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雨にもかかわらず、開店前からたくさんの人。
整理券を手にした後、バザー会場のような私たちを覗き込んでくださるお客さま。
手に取り説明に耳を傾けてくれる。
たくさんの注文もいただく。
モノや作り手に対して丁寧に接してくださる方がほとんどだった。
長岡 という地域柄なのか、INDIGO BAGELSのお客さまだからなのか。
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いい営業をさせてもらったし、いいお客さまにも出会わせてもらった。
花を添えるなんておこがましい、またしてもINDIGO BAGELSには素敵な景色を与えてもらえた。

ゆっくり休んでまた営業を再開して欲しい。
急がなくてもよくて、その時をいくらでも待ちたい。
そして今度こそきちんと 花を添えられる 存在になれるよう、私はいいものを作り続け、楽しいをどんどんカタチにしていきたい。

ありがとうINDIGO BAGELS。
待ってます。


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昼から夜に移ろう
緑の絨毯と茜の空の間を
幾つもの川を越え
幾つかの山を越え
三日月に向かうように車を走らせ
想いを巡らせ
家路につきました。

CARAVAN at 草舟 ありがとうございました。
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