深夜に
起きてる? 電話していい?
と なんとなく仕事の相談っぽくメールが来るけど
電話に出てみたらその声はか弱く不安でいっぱいなことが最近重なる。

絶対に弱音を吐かず、悔し涙も人前では流さないだろうと思っていた友人が
電話越し 不安に押し潰されていた。
かわいい愚痴しか言わず、辛くともよく笑う。
一瞬不安が掠めても うん、大丈夫 と ころっと変われたはずなのに。
その重圧がほんの少し伝染し その辛さに うん うん と相づちをうちながら
なんだか辛くてわたしの頬も涙が静かに流れる。
決して一緒に泣いて欲しいわけではないから
泣いていることを悟られないように うん うん とただ相づちをうつ。

みんなそれぞれに それぞれの世界で生きて戦っていて
ほんの少し ときどき その世界を しゅっ と見せてもらえて
胸が苦しくなったり 清々しくなったり 楽しくなったり
どこにいても 世界 はすぐそこにあって
広くて小さい

そして美しい。