遠く遠くまで行ったからこそ戻りたい景色を強く思い出す。
離れれば離れるほど自分の生まれ育った環境に想いを巡らす。

何ができるんだろう と帰国後自分に問うた中でしっかりと浮かんできた「針と糸を持つこと」。
これを自分にできるかたちでもう一度始めるために新潟に帰ってきた。

新潟に戻って来た理由を聞かれるたびにニューヨークでの経験が思い出される、あの時期がなければきっと新潟にも帰ってきていないから。
その度にチクリと小さな痛みを感じながらまた行きたいなと思っていた。
小さな仕事であっても、短い期間であっても、ただ 旅行 ではなくそこへ戻りたいと思っていた。
5年後、10年後でもいい、戻るべくして戻りたいと思っていた。

そのためにここでできることを少しずつ、少しずつしっかり形にしていこうと決めた。
わたしにできること、誰かのために針と糸を持つこと、誰かと共に針と糸を持つこと。

ニューヨーク製作滞在記 -01- 11 05 2016
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5/6〜19 までNYに滞在しています。
お時間許していただいた方々にその理由と滞在記をお伝えしたく、少しずつの発信ではありますがここに記します。
三年振りのNYでの活動を、過去とこれからを強くしなやかに結ぶものに。