器用ですね。
昔から家庭科とか得意だったんですか?
学校でいろいろと勉強するんですね。
職人ですね。

頻繁に言われるこの言葉たち、全てに対して私の思いは いいえ です。

残念ながら器用ではないです。
不器用だから、間違わない方法や繰り返して楽な方法をどうにか見つけているのです。初めてやることに関しては泣けるほど不器用です。

家庭科も大嫌い、美術も図工も苦手でした。特にミシンなんて、もう、嫌で嫌で仕方がありませんでした。
でも、欲しい洋服が手に入らないなら作ればいい!と思ってから少しずつできるようになってきました。

学校ではいろいろ学びますが、この言葉を言われる時にやっていることは、だいたい学校では学んでいないことです。学校では基本的なパターンと縫製技術(デザインは学んだとは思ってない)。卒業後、たくさんの出会いがあり、こっそりしっかりそこからいろんなことを吸収し、見よう見まねでやりはじめたのです。

職人ではないですね。
口がすぎます。

「やってみたい」の気持ちだけで、18年間やっているようです。いろんなこと。

でも、なんでもできるわけじゃなく、(当たり前ですが)できることしかできない。そのやれることをやる、ただそれだけなのです。キュッと狭く。そしてできることは本当に少ないのです。

胸を張って言えることは、道具と仲良くなることがうまくなったこと。だからミシンも上手く踏めるようになったし、苦手だったアクセサリーも少しずつ作れるようになったと思います。

これからまた誰に出会って何を得て何を作り生み出していくのか、自分でもとても楽しみです。

そして、「何者ですか?」ともよく聞かれますが何者でもないただのイカラシです。