作ったモノにそれを作った者の人となりが表れるとよく言うけれど。

今日はいい意味でぼんやりとしていてゆるい雰囲気の服に出会った。
省く と言うか、作る人に無理のないモノ作りを感じる服だった。
話を聞くとその服を作った人は、洋裁の勉強は独学で、新聞紙を広げてパターンにし、近づいてくる愛犬との攻防の末 裁断を終えその服たちを仕上げていると言う。
モノを作る上で「恵まれた環境」ではないかもしれないけれど、その環境を楽しんだ上に成り立つモノ作りを感じた。(もしかしたらこれが一番恵まれている環境なのかもしれないけれど。)
その服の持っているゆるさはその人の、環境を寛容するモノ作りが現れているんだなぁと思った。
作業する中で不自由に思うこともたくさんある、けれど素直な人はその不自由の中、モノ作りに対して真摯に向き合うようになるのかもしれない。

そういうものは巡り巡ってその人の作ったモノに現れて、表れる。
ということをその服から教えてもらった。

ありがとうございました。