なんで服をつくるってこんなに辛いんだろう
って思うことが多かったけれど、最近 楽しい
がやっと上回った気がします。

今、目の前にある作業が辛いんじゃなくて、
衣服に向き合ったときに見える景色とか、環境とか、記憶みたいなものが
なんだか辛かったのかな。

自分の名前で服をつくるようになって2年が過ぎて、
自分が作ったものがどこに届いてそこでどんな風なのか
少しずつ見たり聞いたり声が届いたりするようになって、
そういうものが飽和したのでしょうか。

寒い寒い冬に 灰色の空から
ティッシュをちぎったような雪が ぼたぼた と
いつの間にか あたり一面を真っ白に変えてしまうように
みなさんにいただいた 服をつくる というきっかけのひとつひとつが
わたしの中の景色を変えてくれました。

自分以外のひとを信じることができず ひとりでしかできなかったことが
ひとに頼ることができるようになったり。

変化 というのは 大きなきっかけによってもたらされることもあるけれど、
小さな小さな出来事の積み重ね によって現れるものでもあるのですね。

辛さ から 楽しさ が生まれたのなら
楽しさ から また新しい何かが次はうまれるのかな。

服をつくるきっかけをくださる全てのみなさまに
心から感謝します。

明日も さぁ 服をつくろう。