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口にするときの食感と食材を扱うときの触感は少し違う。
どちらも体験することで、そのモノへの感覚的な造詣が深まると思う。
そうすることで 食 に対して興味や探究心が湧き、日常に於いて重きを置く人も現れると思う。
衣服に於いても、布地を扱うときの質感と纏ったときの着心地はやはり少し違う。
どちらも体験することで ー

そのモノを違う角度から見れたとき、自分とそれとの距離感が変わると思う。離れる人も近づく人もいると思う。

今持っている衣服を、これから出会う一着を永く大切にして欲しい。と願うけれど、その方法をどれだけ自分が知っているのか、そしてどれだけ伝えられているのか。

正解を持っているわけではないけど、一緒に考え何か方法を見つけることはできるかもしれない。
針と糸を持つことからならば、ほんの少しわたしでも教えることができるかもしれない。

針と糸と布とに改めて はじめまして と挨拶するところから始める【 教室 】を開いてみようと思います。
一回目は 針のこと、糸のこと、布のことに触れ、お手持ちの衣服を繕うことを。
転んで敗れた膝小僧、引っ掛けて破れた裾、取れたままのボタン、たくさんたくさん使って擦り切れた布巾、かかとの薄くなった毛糸の靴下…
ちょっとショックだったり面倒に感じたりもするけれど、自分の手が入ることにワクワクもする。
特別何かを作るのではなく、日常に針を持つきっかけとなる 繕い を少ない人数で針を運びながら衣服に向き合う時間にしていただけたら嬉しいです。

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【 教室 第一回 : 糸に善し(いとによし) 】
2月20日 (土) 三条ものづくり学校 各回4.5名
お一人 2,000円 (お茶、材料費込み)
① 10:00 - 13:00
② 15:00 - 18:00
お問い合わせ info@toikarashi.com

※ご要望があれば開催日、開催地をもう少し設けようと思います。
左の膝、よく穴が開く。
左の膝、よくつくから。

穴が空いたり、色が落ちたり、シワができたり…
事象には原因がある。
原因を探ると行動が見えてくる。
行動には無意識が潜んでいる。

繕う ことで日常の自分の無意識に出会えると思う。
繕う ことで見ることのできない自分の身体の一部に思いを巡らせることができると思う。
繕う ことは 意識 と身体 の輪郭に触れることのように思う。
起こったことへの 対処 とこれからを考えての 対応。
自分とそのモノとの過去と未来を繋ぐ作業。