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一人でも多くの人の耳にミシンの音が届いたら良いなと思っています。

私は幸せなことに、普段からお客様と近い距離でモノを作る仕事ができていますが、世の中のほとんどのお針子たちは誰が着るのか、何処で売られるのかもわからずに日々縫い続けているのではないでしょうか。
埃っぽい工場で、今にも倒壊してしまいそうな建物の中で働いているお針子もたくさんいます。
"日本製"の影に法外な賃金で働かされている外国人研修生もたくさんいます。
同じ日本人でもなかなかの低賃金です。
高価でお気に入りの洋服も、なんとなく買ってしまった安価な洋服も、どれも世界中の誰かのその手によって生まれた"手作り"であることに間違いありません。

「LABO」と銘打ってお客様の目の前でモノを作る。どの方も目を輝かせ、とびきりの笑顔でモノを受け取ってくれます。作り手として最高の幸せです。
自分で選んだ生地が目の前でカタチになる。その感動を通して、今自分が着ているものは誰が作ったんだろう、何処で作られたんだろう…と想いがどんどん世界のお針子に向いたら良いなと思います。さらには機屋さん、糸を紡いでいる人、綿花を育てている人にまで。

そのきっかけとなるミシンの音が一人でも多くの人の耳に届いたら良いなと思っています。